shintabi logo

谷汲山華厳寺

谷汲山華厳寺

2021/08/01

岐阜県にある「谷汲山 華厳寺」(たにぐみさん けごんじ)は西国三十三所巡りのラスト33番目の札所で、結願・満願のお寺として知られています。

「谷汲さん」の愛称で親しまれ、桜と紅葉の名所でもあるので、春と秋には「桜まつり」「紅葉まつり」が開催され大変にぎわうお寺です。

令和元年に「西国三十三所観音巡礼」が日本遺産に認定されました。日本で最古の巡礼路であり、日本人になじみの深い「観音さま」を祀るお寺をめぐる三十三所巡礼。

観音菩薩の慈悲に触れる旅は「四国八十八カ所」の修行の旅とは違い、より身近で挑戦しやすいですよ。ぜひ近畿2府4県と岐阜市に近い方は「極楽往生」を求めて御朱印集めの旅に参加することをおすすめします。

難しいことは考えず、近場で行けるところからでいいのです。旅を通して自分の心と向き合い他人の優しさに触れることで、自然と行いが良くなり、結果として極楽浄土へと導かれるのだそうですよ。

十一面観世音菩薩を本尊としている華厳寺では、「戒壇巡り」も体験できます。本堂の脇にある階段から真っ暗な道をすすみ、手探りで錠前に触れると心身が清められ、極楽往生出来るということです。

本堂の裏手には「苔の水地蔵尊」があるので、不調などで悩んでいる方はこちらもお参りするといいですね。我が家は次男のアトピーが酷い箇所(手や背中)や、三男の口が悪いので口にもお札を貼ってお参りしました。

奥へ進んで「おいずる堂・満願堂」へ行くと、なかなか他では見ない光景を目にします。さすが満願のお寺です。巡礼に使ったさまざまなものを奉納するお堂には、所狭しと積み上げられた御朱印帳やカラフルな折り鶴が…。

さらに先には御タヌキ様がたくさん!なぜタヌキなのかと思ったら、満願叶った方は他を抜く→他抜き→タヌキだそうです。なかなかシュールな光景ですよ!