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1300年前の奈良時代の地誌「出雲国風土記」にも登場する古社です。
御祭神の素盞嗚命は、神話の中で朝鮮半島の新羅国から植林や製鉄などの先進技術を日本に持ち帰ったとされ、韓竈神社は古代の渡来系の人々による製鉄の歴史と関りが深い神社だと考えられています。
鳥居をくぐると急な石段が続いており、20分近くの登山となります。
そして目の前に幅45cmの細い岩穴が現れます。
この穴が産道の象徴であり、ここを通ることで、新しい自分に生まれ変わることができるとも言われています。
岩穴の向こう側には、小さな社殿が鎮座しています。
かなりの山奥であり、狭い岩の上を歩く必要があるため、行かれる方は覚悟して臨んでください。
また身体の大きい方は、岩の割れ目が通れないと思われます。
しかし他では味わえない不思議な雰囲気の場所ですので、体力のある方はぜひチャレンジしてみてください。
神社の入口近くには、素盞嗚命が乗った岩船とされる大岩があります。
山の反対側の車で20分ほどの所に、出雲国を代表する天台宗の古刹・紅葉で有名な鰐淵寺がありますので、併せて参拝されるのもおすすめです。